愛犬が突然ドッグフードを食べなくなった。残すようになった。そんな経験、一度はあるんじゃないでしょうか。
「病気なのかな」「フードが嫌いになったのかな」と心配になりますよね。でも実は、犬がご飯を食べない理由にはいくつかはっきりしたパターンがあるんです。原因さえわかれば、対処法も自然と見えてきます。
そもそも犬はどれくらい食べないと危険?
まず大前提として、犬は人間よりもずっと空腹に強い動物です。1〜2日食べなくても、元気で水を飲んでいれば即座に危険というわけではありません。
ただし、以下の状態が重なっているときは早めに獣医師へ。
- 2日以上まったく食べない
- 水も飲まない
- ぐったりしている、嘔吐や下痢がある
- 急激に体重が落ちている
これらがなければ、まずは原因を探りながら落ち着いて様子を見ましょう。
犬がご飯を食べない原因6つ
①フードに飽きた
同じドッグフードを何ヶ月も与え続けていると、食欲が落ちてくることがあります。犬の嗅覚は人間の数千倍とも言われるほど鋭く、毎日まったく同じ匂いのご飯には正直飽きてしまうんですね。
特にグルメな性格の犬や小型犬に多いパターンです。
見分け方: 新しいフードやトッピングをした途端に食いつきが戻るなら、飽きが原因とみてほぼ間違いないでしょう。
②ストレスや環境の変化
引っ越し、家族構成の変化、新しいペットが増えた、散歩の量が減った——こうした生活環境の変化は、犬に思いのほか大きなストレスを与えます。犬は環境の変化にとても敏感で、その影響が食欲低下として出やすいんです。
見分け方: 食欲が落ちると同時に元気がない、隠れる行動が増えたと感じたら、まずストレスを疑ってみてください。
③フードが体に合っていない
犬にも体質の個人差があります。穀物アレルギー、特定のタンパク質への過敏反応など、フードの成分が体に合っていないと食欲が落ちてくることがあります。
さらに、消化の悪いフードを続けていると「これを食べるとお腹が不快になる」と犬なりに学習して、そっぽを向くようになるケースもあります。
見分け方: 食後に体を掻く、お腹がゆるい、毛並みがパサパサといった症状があるなら、フードの見直しどきかもしれません。
④年齢による食欲の変化
シニア犬(7歳以上)になると代謝が落ち、必要なカロリーも自然と減ってきます。食事量が減ること自体はごく自然なことです。ただ、シニア用に切り替えていない場合、消化への負担が知らず知らず増えていきます。早めの切り替えを検討してみてください。
子犬の場合は反対に、成長期に必要な栄養が不足しているフードだと、食欲にムラが出やすい傾向があります。
⑤おやつや人間の食べ物を与えすぎている
おやつを頻繁に与えていたり、食卓から人間の食べ物をわけてあげていると、犬はすぐに学習します。「待っていれば、もっと美味しいものがもらえる」と。その結果、ドッグフードには見向きもしなくなるわけです。
これは病気でもなんでもなく、飼い主側の習慣がそのまま原因です。
⑥発情期・季節の変わり目
メス犬の発情期や、オス犬がメスの気配を感じている時期は食欲が落ちることがあります。また夏の暑い時期は犬も食欲が落ちやすく、これは一時的なものがほとんど。過度に心配しなくて大丈夫です。
今日からできる対処法5つ
①トッピングを少し加える
鶏むね肉(茹でたもの)、ゆで卵の白身、無塩の煮魚など、犬が食べられる食材をほんの少しトッピングするだけで、食いつきがぐっと変わることがあります。
②フードを少量ずつ切り替える
いきなりフードを変えると消化不良を起こしやすいので注意が必要です。切り替えは7〜10日かけてゆっくり。新しいフードの割合を少しずつ増やしていくのが基本中の基本です。
③食事の時間と場所を固定する
毎日バラバラな時間に与えていると、犬の体内リズムが乱れます。朝と夜、決まった時間・決まった場所で与えること。それだけで食欲が安定しやすくなるんです。
④食べなかったら下げる
食べなかったフードをいつまでも出しておくと「いつでも食べられる」と思って食欲は上がりません。15〜20分経っても食べなければ一度下げて、次の食事時間まで何も与えない。これを根気よく繰り返すと、食欲が戻ってくることが多いです。
⑤フードを少し温める
電子レンジで10〜15秒ほど温めると香りが立ち、食いつきがよくなることがあります。特に冬場や食欲が落ちているシニア犬に効果的でしょう。温めすぎると栄養が損なわれるので、人肌程度に留めておくのがポイントです。
フード選びで気をつけたいこと
食べない原因がフード自体にある場合、見直すポイントは主に3つです。
原材料の質: 原材料の先頭に「チキン」「サーモン」など具体的な肉の名前があるものが良質なフードの目安です。「ミートミール」「動物性油脂」といった曖昧な表記は、何が入っているかわかりにくいですね。
年齢・犬種への適合: 子犬用・成犬用・シニア用ではカロリーも栄養バランスもまったく異なります。愛犬の年齢に合ったフードを選ぶことが、何より大切な基本です。
アレルギー対応: 皮膚トラブルや消化器症状が続くなら、グレインフリー(穀物不使用)やタンパク源を絞ったフードへの切り替えを検討してみてください。
まとめ
犬がご飯を食べない原因は、飽き・ストレス・フードが合っていない・年齢・おやつの与えすぎ・発情期など、実にさまざまです。まず「元気があるか」「水を飲んでいるか」を確認して、2日以上続くようなら迷わず獣医師へ相談しましょう。
フード選びに迷っているなら、犬種・年齢・今困っていることから考えると、ぐっと選びやすくなりますよ。